身体の「冷え」のお話は、よくNHKや民放の番組で取り上げられますが、冬になると特別に「冷え」が感じられますね。
特に「低体温症」になると、とても怖いという話ですが、本当なのか、調べてみました。
「冷え」ということ
「冷え」といえば、赤ちゃんの手はとても暖かいけれど、年をとると段々と冷たく感じてくる。
「手足が冷たい」という症状は、自分でも、他人でも、触ってみればわかる、わかりやすい症状ですよね。
ところが、自分で「冷え」ているかどうか気が付かないものがあります。
いつのまにか、自覚症状がないままに、知らず知らず身体が冷えてしまっていることがあるといいます。
それが、実は恐ろしい病気のもとになるというお話です。
これは、単なる「冷え」ではなくて、「低体温症」になっているのかもしれません。
「冷え症」と「低体温症」の違いとは?
実は、冷え症と低体温症は症状は似ていますが、実は全くタイプの違う「冷え」ということです。
手足が冷たくて、とても寒がりな人。
人間80歳を過ぎたあたりから急に「寒がり」になって、室温が20度あっても「寒い寒い」と言いますが、これが若い人でも「寒い寒い」というようになると、もう「冷え症」ではないでしょうか。
それでは、「冷え症と低体温症」の違いを見ていきましょう。
「冷え症」の人は、「手足が冷たくて眠れない」
「冷房が嫌」
「夏でも靴下を手放さない」
「手足に浮腫が出る。」
「トイレが近い」
疲れやすくいつもだるいという。
生野菜の好きな人が多い。
一方「低体温症」は
平熱が35度台
顔色がいつも良くない。
肌にも髪にもツヤがない。
風邪をいつも引く。
肩こりが酷い
頭痛が頻繁に起きる。
月経不順
イライラ
気力がない。
などです。
これらに、どのくらい当てはまるでしょうか?
これらに数多く当てはまった人は注意が必要と言われています。
「冷え症」の悪影響とは
「冷え性」の人は、次のような症状が出るので注意しましょう。
手足が冷たいということは、手や足の先まで血液が行き渡らないからと言われます。
暖かい血液が、隅々まで循環しない=血行不良になると、手足が冷たいだけで終わりません。
肩こりや頭痛の原因になります。
また、血行が悪いということは、老廃物がなかなか排出されません。
すると、肌荒れや「にきび」になってしまうことは容易に察しが付きます。
シミとシワの原因にもなります。
美容の大敵ですね。
手足が冷たい人は、夜もなかなか寝付かれないそうです。
熟睡できないので「不眠症」の恐れがあります。
「低体温症」の悪影響
がん細胞が最も増殖する温度は35度台だと言われています。
この話を聞いただけでも恐ろしいですね。
人間の体温が36.5度から35.5度の1℃下がると、免疫力が30%ダウンすると言われます。
ウイルスに対する抵抗力が弱くなり、インフルエンザなどにかかりやすくなります。
癌の増殖にも気をつけなければなりませんね。
これと言った原因がないのに、いつも肩がこったり。頭痛がしたり、身体がだるいと言った症状が出るのは、「低体温」が原因かもしれません。
最後に低体温で重要なことは、1℃下がるごとに基礎代謝が12%下がるそうです。
すると、どうなるか。
エネルギーの消費力が低くなるため、太ってしまいます。
そして、なかなか痩せることができなくなるのです。
ダイエットの大敵です。
まとめ
1 「冷え」には「冷え症」と「低体温症」の2つのタイプが有る。
2 冷え症の人の特徴は、血行不良の可能性が高く肩こり、頭痛、肌荒れの人が多い。
3 低体温症の人は、免疫力が低下し、基礎代謝力が低下するので、ウイルスや癌に侵されやすい。
4 冷え症、低体温症はダイエットの大敵でもある。
5 冷え症と低体温症は馬鹿にせず、運動や食事の改善で体温を上げるようにしよう。