パワハラ(パワーハラスメント)とは何か
パワハラとは、「パワハラとは、業務の適正な範囲をこえて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為のこと」とされています。
簡単にいえば、職場での上司による嫌がらせやいじめです。
職場においては、普通上司に逆らえませんから、部下は不満があってもおとなしくしていなければならない、それが講じてストレスが溜まり、うつ病や胃腸病、癌を伴って死に至る場合もあります。
しかしながら日本の法律では、明確にパワハラを規制するものはありません。
では、どのようにして被害者を救えばよいのかということになりますが、
「そのパワハラ行為は民法上の不法行為にあたるかどうか?」
を争点として争うこと(損害賠償請求)になります。
パワハラの具体的な例としては、次のような例が挙げられています。
①第三者からみても明らかな行為
●無視したり、明らかに冷淡な行為をとったりする
●「お前なんて役に立たない」「給料泥棒」と相手を侮辱する行為
●馬鹿にしたり、皮肉を言ったりする
●身体的な暴力をふるう
●大声を出して物にあたったりする
●他の社員の前で怒鳴りつける
●相談や意見を常にはりつける
②第三者から見て分かりにくいが、加害者の意図が明らかな行為
●業務上必要なコミュニケーションを避ける(電話やメールを無視する)
●他人のミスの責任を負わせる
●責任逃れをする
●プライベートな時間帯に、自宅や携帯に不必要な連絡をいれてくる
●不適切な業務分担を行なう(明かに多いか少なすぎる業務)
●根拠のない噂をひろげる
●不当に職位や権限を奪って降格させる
③第3者からもわかりにくく、加害者本人も自覚がない行為
●何度も一方的にミスを厳しく非難する
●業務を常に監視する
●業務を遂行する上で必要な情報や知識、許可、サポートを与えない
●極端に低い評価を受けたり、業績を過少に評価したりする
●病欠や有休休暇の許可を与えない
●残業や深夜労働、休日出勤を強制させる
以上の事例が紹介されています。
このように、パワハラとは、ハラスメントと言われるように、嫌がらせです。
かなり、精神的な過度なストレスを感じる圧力です。
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こんな状況が毎日のように続くような職場には、誰もいたいとは思いません。
しかし、簡単にやめて次の職場に移ることが出来る人はともかく、通常は、泣く泣くその息苦しい職場にとどまることになって、ついには、病気になったり、あるいは逆ギレしたり、初期姥の円滑な業務遂行上良いことは何もありません。
きちんと、法律でパワハラを規制したり、ガイドラインを示して各企業に徹底させることが急がれます。